ようこそ 私のホームページへ


辻 峰男
Mineo TSUJI
mineo@nagasaki-u.ac.jp

略歴

昭和51年3月 長崎大学工学部電気工学科卒業
昭和56年3月 九州大学大学院電気工学専攻博士課程修了
同年4月    長崎大学工学部講師
昭和58年10月 助教授
平成13年7月 教授
現在に至る。
工学博士
電気学会,計測自動制御学会,システム制御情報学会,
日本ロボット学会,日本AEM学会,IEEE会員。


 具体的な研究テーマを説明する前に,少し研究のバックグラウンドを述べます。研究分野は,制御理論の電気電子システム制御への応用です。制御理論にも多くの分野がありますが,古典制御理論の代表であるPID制御はもちろん,現代制御理論の状態オブザーバ,モデル規範適応システム理論,パラメータ同定,ロバスト制御,更にウェーブレット解析などの応用を研究しています。制御対象としては,主に誘導モータ(これは新幹線"のぞみ"にも使われている。)やパワーシステムをターゲットにしておりますが,これらの制御にはディジタルシグナルプロセッサ(DSP)やインバータを用いています。

(1)状態オブザーバ理論の応用
状態オブザーバでモータモデルにより検出できない情報を推定し,うまくトルクを出す研究です。
(2)モデル規範適応システム(MRAS)理論によるパラメータ同定
モータモデルに使用する抵抗やインダクタンスを推定し,正しいモデルを作る研究です。MRAS理論とは,実際のシステムとそのモデルとの差を利用し,モデルを修正していく理論です。
(3)センサレスベクトル制御
速度センサを省いて装置を簡単化し,しかも従来と変わらない特性を出そうとする研究です。これにもMRAS理論を応用します。
(4)省エネルギー制御
同じトルクを出しながら,エネルギーを最小に制御します。このためには最適な運転点をDSPで解析・判断させます。環境問題への一対策となります。
(5)ウェーブレット解析の応用
システムからの検出データをウェーブレット解析し故障診断に役立てる研究です。簡単なアルゴリズムで正しい診断を行うことがテーマです。

↑研究室構成員  ↑辻・陳研究室TOP