Research(研究)


高性能アンテナの開発 (アンテナ工学分野)

私たちの周りには、無線LAN、地上波テレビデジタル放送、携帯電話、GPS、...など、 数多くの電波を用いた無線通信システムが普及しています。このような無線通信 システムで重要な役割を果たすのが、電波を送信したり、受信したりする「アンテナ」 です。私たちの研究室では、「多機能アンテナ」「高性能アンテナ」の設計・開発を行っています。 右の写真は研究室で開発したアンテナの例です。 (左図:W-LanとWimaxが利用可能な4周波共用アンテナ, 中図:小形広帯域円偏波用アンテナ) 右図:広帯域円偏波用アンテナ)



海洋センサーネットワーク用アンテナの開発 (アンテナ工学分野)

長崎大学では,海洋再生エネルギーを目的とした浮沈式潮流発電システムや海洋生物資源の 持続的生産を目的とした沖合養殖システムなど,海洋資源に関する研究開発を進めています。 本研究では,これらのシステムの常時モニタリングを可能とする海洋センサネットワーク用 ブイ内蔵型アンテナの開発を進めています。



体動およびバイタル検知用アンテナの開発 (アンテナ工学分野)

医療・介護分野では, 高齢者の増加, 介護者の人材不足, 医療従事者の負担軽減に対応するため, 離床行動を検知する「離床センサ」と, 心拍や呼吸を検出する「バイタルセンサ」が要望されている。 藤本研究室では企業との共同研究により, この2つのセンシング機能を持つ「体動検知・見守りシステム」 の開発を進めている。 本研究室でこれまでに提案してきた小型広帯域円偏波用の平面型アンテナを利用し, 装置の核となるUWBレーダ用アンテナの設計を行っている。

本研究は総務省の戦略的情報通信研究開発推進事業(JP215010002)により行われています.



電波型内視鏡 (電波応用工学分野)

近年の医療機器の発達により内視鏡手術は, 世界的に盛んに行われるようになりました。 内視鏡手術の最大の利点は, 患者にとって体への負担が非常に小さいことが挙げられます。 内視鏡挿入のため切開される腹部・胸部は非常に小さいため,開腹手術に比べ術後の痛みが軽く, また傷口の治癒も早いため,社会復帰も早くなります。しかし, 臓器表面に付着した脂肪によって隠れた血管の位置情報をカメラ型内視鏡では得ることができず, 手術時に血管を傷つけると言った危険性があります。 本研究では,脂肪に隠れた血管の位置検出が可能な「電波を用いた内視鏡アンテナシステム」の開発を行います。

本研究は日本学術振興会の科学研究費補助金(C)18k04147により行われています.

下の写真は研究室で開発した電波型内視鏡用5素子アンテナシステムです。 現在、改良版を設計しています。



マイクロ波マンモグラフィ (電波応用工学分野)

現在, 乳がん診断(マンモグラフィ)ではX線を用いたシステムが使用されています。 しかし, X線マンモグラフィでは,「痛み」, 「見落とし」, 「胎児への影響」等の問題があり、 最良のシステムとは言えません。このような問題の解決策として、マイクロ波帯の電波を 用いたマンモグラフィが提案されました。私たちの研究室では, 竹中教授, 田中研究室, 森山研究室 と共同でマイクロ波マンモグラフィ用アンテナシステムの開発を行っています。

下の写真は研究室で開発したマンモグラフィ用24素子アンテナシステムです。 現在、改良版を設計しています。




センサー給電用レクテナ (無線電力伝送工学分野)

近年,電波は信号を送るだけでなく,電力を送るための手段としての利用が考えられており, 様々な無線電力伝送の研究が行われています. 私たちの研究室では, 橋梁の腐食進行度合を定期モニタリングするためのワイヤレスセンサネットワークシステムを提案し, 橋梁に設置されたセンサに電力を供給するためのレクテナ(アンテナ+整流回路)の開発を行っています. 下写真は設計したマイクロ波整流回路です.



シミュレーション用

  • Altair FEKO

  • REMCOM XFDTD

  • Keysight ADS

  • WIPL-D

測定実験用

  • アンテナ放射特性測定システム

  • ネットワークアナライザー (Anritsu MS46122B, 〜43.5GHz)

  • オシロスコープ (ROHDE & SCHWARZ RTO 1004, 〜600MHz)

  • シグナルアナライザー (MICRONIX MSA558, 〜8.5GHz)

  • シグナルジェネレータ (DS Instruments SG30000PRO, 〜30GHz)

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